特集-Special Feature-

◆自分たちのやりたいことを試していって、一番良い『DIVISION』という世界を出す(戒)

――それにしても、自分たちの表現したいことを全て具現化して、その世界観を作品としてパッケージするというのは、すごいなと素直に感動してしまったのですが。

RUKI:確かに、あんまりやらないですよね(笑)。

――やらないというより、なかなかできないかもしれません。the GazettEらしさが詰まった作品となったわけですが、今回のアルバム、完成形が最初の想定と違ったものはありましたか?

戒:想定と違う、というよりはいかに想定したものに近付けるか、ということだったかも。

RUKI:想定していたものがすごく抽象的だったんです。あとは満足いくように作り上げていった感じですね。

――選曲の段階でどのくらい曲数があったんでしょう?

戒:20曲…もっとあったかな。

RUKI:うちは1回では決まらないんですよ。いつも大体2回は選曲をするんですけど、1回選曲をして、次で足りないものを足していく感じです。良い曲をパッと入れていくタイプのバンドさんだったら1回で決まりそうですけど、一発でっていうのはなかなか難しいですね。

――the GazettEのアルバムは、必ずイントロとアウトロが入っていますが、これは作品の中でどういった役どころなんでしょう?

RUKI:そのCDの始まりと終わり、映画で言うとオープニングとエンディングです。あえて入れていて、うちはスタンダードですね。

――ライブでもイントロ、アウトロも含めた構成になっていますものね。Disc 1の[Depth]から「歪」への流れはぜひライブで聴いてみたいと思いました。今回の収録曲もライブで盛り上がりそうなものが揃っていますが、楽曲を作る時はライブではこうなるだろうというおおよその想定はしていますか?

戒:一応想定して(楽曲を)作っているんですけど、昔からやってみないとわからないことが多いんですよ。ライブでは想定外のことが起こりうるので(笑)。

――今回のアルバムは想定内に収まりそうでしょうか。

戒:うーん、今現在想像できる範囲では…という感じですけど、それもやってみないとわからないですね。

――1枚のアルバムが、ツアー初日とファイナルではまた全く違うものになっていますものね。

戒:そうですね。初日にしっかり100%見せられるのも良いことなのかもしれないですけど、俺らは作り上げる感覚の方が強いので。ツアーで変わっていく中で、自分たちのやりたいことを試していって、一番良い『DIVISION』という世界を出すにはどうしたら良いか揉んで行くんですが、それがその先で実になったりするので。

――それを踏まえてまた次に進む、と。

戒:そうですね。そうできたらいいなと思います。

――前作『TOXIC』のツアー「the GazettE LIVE TOUR 2011-12 VENOMOUS CELL」のツアー初日(東京国際フォーラム)とファイナル(横浜アリーナ)を拝見したんですが、圧倒的な違いに驚かされました。

RUKI:ありがとうございます。セットリストはほとんど変わってないんですけどね。

――RUKIさんはヴォーカルという立場ですが、ライブの初日からファイナルまでに変化を感じますか?

RUKI:そうですね。ツアーファイナルに向けてやっていくので、内容をどんどん考えていって、最終的にああいう風にまとまるんです。基本的に流れの問題なので、一発目(のライブ)を普通にやって、2本目からは客観的に見るようにしています。

――演奏する側は、常に主観なのかと思っていました。

戒:主観もですけど、客観的に見るのは大事ですよね。自分たちが今どう見られているのか考えるのはすごく大切なので。

――the GazettEは、ずっと客観的に自分たちを見ながらこれまでライブをやってきたんでしょうか?

RUKI:結構昔からかもしれないですね。

戒:みんな自分たちに厳しいというか(笑)。「いかんな」ということを、全員がそのまま、なあなあで終わらせられなくて。

――なるほど。ところで、前作『TOXIC』の時はアルバム発売の翌日からツアースタートというハードスケジュールでしたが、今回は発売からやや時間を置いてのスタートなんですね。

RUKI:あえて空けました。もうちょっとファンがアルバムを聴く時間があっても良いんじゃない?ということで。あと、アルバムを1年以内に出したいという気持ちはあったので。

――今回のロングツアーではアルバムが一体どんな風に変化するのか、とても楽しみです。ところでどうしても気になっていたことが…今回のアーティスト写真、もしや、れいたさんの鼻、ついに解禁ですか?

戒:いやいや、フードをかぶっているから見えないだけで、(布)着けてます(笑)。

RUKI:着けてなかったら新聞に載りますよ(笑)。

(文・後藤るつ子)

the GazettE

<プロフィール>

RUKI(Vo)、麗(G)、葵(G)、れいた(B)、戒(Dr)。デビューより一貫してセルフプロデュースを貫き、妥協なく追求したハイクオリティなサウンドは国内外で高く評価されている。2008年4月には初の代々木第一体育館2daysをSOLD OUT、そして昨年12月にはヴィジュアル系バンドとしてはX JAPAN、LUNA SEAに続く3組目の快挙となる東京ドームライブを成功させる。バンド史上初となる大型ロックフェス「SUMMER SONIC 2011」「イナズマロックフェス2011」にも参戦。8月29日に前作より約10カ月ぶりとなる6th ALBUM『DIVISION』をリリース。10月からはニューアルバムを携えて24公演のホールツアー「LIVE TOUR12 -DIVISION- GROAN OF DIPLOSOMIA 01」を行うことが決定。


■オフィシャルサイト
http://www.pscompany.co.jp/gazette/


【リリース情報】
『DIVISION』(SMR)
2012年8月29日発売
全曲が新曲のみで構成されたthe GazettE、6枚目のフルアルバム。厚さ5cm、重さ1㎏という初回生産限定盤も話題に。

DIVISION 初回生産限定盤
初回生産限定盤
【2CD+DVD】
SRCL-8054/6
¥6,666(tax in)
DIVISION 通常盤
通常盤
【CD only】
SRCL-8057
¥3,059
(tax in)


【収録予定曲】
初回生産限定盤
[CD]
・Disc.1
01.[Depth]
02.歪
03.籠の蛹
04.ヘドロ
05.影踏み
06.余韻
07.[Diplosomia]

・Disc.2
01.[XI]
02.DERANGEMENT
03.REQUIRED MALFUNCTION
04.DRIPPING INSANITY
05.ATTITUDE
06.GABRIEL ON THE GALLOWS
07.[MELT]

・Disc.3[DVD]

通常盤
[CD]
01.[XI]
02.GABRIEL ON THE GALLOWS
03.DERANGEMENT
04.DRIPPING INSANITY
05.余韻
06.歪
07.影踏み
08.籠の蛹
09.ヘドロ
10.ATTITUDE
11.REQUIRED MALFUNCTION
12.[MELT]