2012.1.14
ゴールデンボンバー@日本武道館
ワンマンライブ特大号「一生バカ」
エアーバンド初の武道館公演という快挙で、華々しく今年のスタートダッシュを切るゴールデンボンバー。
楽器の弾けないバンドが、一体どうやってこの大舞台を成功させるのか? 前例がないだけに全く想像が付かないが、開演前の会場には緊張よりも期待が遥かに上回っていた。どんなに会場が大きくなっても、ありとあらゆる手法で観客を驚かせてきたエアーバンドに、胸を膨らませている様子が見てとれた。
客電が落ちると、珍名に人生を翻弄され、疲れ果てた青年・馬鹿(鬼龍院翔・Vo-karu)が飛び降り自殺を図るという衝撃的なVTRが流れる。VTRのストーリーとリンクするように、口元から血のりを付けて飛び出した鬼龍院の絶叫で、歴史的ライブはスタート。
1曲目は彼らの心情を一番表現しているであろう「ワンマン不安」。自らに訴えるように「頑張れよ!!」と熱唱する姿を見守るように、そしてパワーを送るようにファンがヘッドバンギング。今やシーンでトップクラスの人気を誇る彼らが、四方を埋め尽くす観客と「人気ない!」「動員ない!」と掛け合う様は、何とも痛快な気分にさせてくれる。
「歴史的瞬間です! エアーバンドが武道館埋めました! 言いたいことはたくさんあるけれど、すごいね…。ありがとう」と、喜びながらも目の前の光景に戦く鬼龍院。それもそのはず、これまでの音楽史を見ても想像すら出来ないことが起こっているまっただ中なのだから。「今がピークです。これからは転落劇を目に焼き付けて下さい」という自虐で笑いを誘う歌広場淳(Be-su)も彼ららしく微笑ましい。
「抱きしめてシュヴァルツ」のイントロでは「夢のようだよ!」と早くも感極まる鬼龍院。そして会場の特性上、段ボール工作を封印された喜矢武豊(Gita-)が打ち出したパフォーマンスは…なんと溶接! 火花を散らしながら金属加工を始め、ガチャピンの模型を創り出すという武道館史上初の荒技を披露。また、この日のために溶接関係の免許まで取得したことを明かしていた。その後ろでは、樽美酒研二(Doramu)のドラムセットが上手方向に移動するが、移動しすぎて端から転落していたことも忘れてはならない。(後に偽物だったということも判明)
「酔わせてモヒート」「ホテルラブ」などの人気ナンバーや、喜矢武の免許取得までの日々をスライド写真で振り返るメモリアルコーナーを挟んだ後は、お待ちかねの演劇タイム。今回はありそうでなかった戦隊ヒーロー物。ちょっぴりエッチなオサセンジャー達の、怪物・ワルビッシュを倒すまでの活躍を「こんにちは孤独」「愛してると言えなくて」などを演奏しながら熱演。悪戦苦闘の末、野心から目覚め人間に戻ったワルビッシュ改め樽美酒は、なんとノーメイクに! エンディングの「幸せな歌」が演奏される中、予想外の美男子っぷりに場内からは割れんばかりの歓声が上がっていた。
本編も後半にさしかかった「また君に番号を聞けなかった」では何と喜矢武が自分の毛髪(厳密にはかぶり物だが)を使った人間書き初めを披露、そして「デスメンタル」「僕クエスト」ではミュージシャンさながらの当てぶりでぐいぐいと煽る。「毒グモ女(萌え燃え編)」では8000人のジャンプで場内が地鳴りのように揺れ、ファンへの想いが歌詞に詰まった「イヤホン」では、観客の大合唱が響き渡った。「ありがとう! 聞こえてるよ!」と感謝を表し、そしてラストには代表曲の一つである「†ザ・V系っぽい曲†」で8000人とヴィジュアル系魂を共有し、濃密な本編の幕を下ろした。
アンコールでも彼らの遊び心は止まらない。途中で豪華なドレスが脱げ半裸になるという衝撃のオチ付きの「さよなら冬美」、「エアーバンド、してやったり」と言わんばかりの彼らの勢いがそのまま凝縮されていた「女々しくて」などで最高潮の盛り上がりを見せる。
「今年消えないように頑張るから! ありがとう!」。一人一人に伝えるように、全方向に行き、何度も頭を下げ、感謝の言葉を口にした彼らは、予定になかったダブルアンコールの「かっこいいな英語って」でその言葉をよりアツく観客の心に刻みつけたのだった。
翌日の公演では、横浜アリーナを含む全国ツアーも発表されたという。溶接、書き初め、酔って落とし穴、紅白バリの演出…何でもござれのパフォーマンスもさることながら、これだけ多くのファンの心を捕らえ短期間で大舞台を成功させることができたのは、彼らの何事にも決して手を抜かない真剣さ、それをストレートに表現出来る素直さだろう。
無気力がかっこいいという時代はとうに過ぎているが、まだまだ現代にも足りないものがあるということを、彼らが証明している。時代が求める限り、彼らの快進撃は続いていくに違いない。
◆セットリスト◆
01.ワンマン不安
02.綺麗になりたくて
03.抱きしめてシュヴァルツ
04.元カレ殺ス
05.酔わせてモヒート
06.ホテルラブ
07.まさし
演劇1
08.こんにちは孤独(精力戦隊オサセンジャーバージョン)
演劇2
09.愛してると言えなくて
演劇3
10.男心と秋の空
演劇4
11.幸せな歌
12.また君に番号を聞けなかった
13.デスメンタル
14.僕クエスト
15.毒グモ女(萌え燃え編)
16.イヤホン
17.†ザ・V系っぽい曲†
ENCORE
18.さよなら冬美
19.愛なんていらねいよ
20.女々しくて
ENCORE2
21.かっこいいな英語って
(文・竹村千代子)







かつて、かの伝説の4人の若者たちが、武道館でコンサートをした時、
誰が、思っただろう、武道館でロックの音楽が演奏されるなんて。
それと、同じように、誰が想像しただろう、エアーバンドの若者たちが、8000人も集めて、ライブをするなんて。
私は、ある意味、彼らは、BEATLESと似ていると思いながら、14日のライブにいました。
可愛い、若い、でも、次に何がでるのか、ドキドキさせてくれる…46年前のBEATLESのように
彼らの母親ぐらいの私が、こんなに楽しめていました。感動していました。一緒に歌い踊り…周りのファンの子達に、「お母さんも好きなの〜いいなぁ〜。」娘と息子は、恥ずかしいかなぁと思ったら、なんと誇らしげ
不思議な魅力がいっぱいのゴールデンボンバー。
彼らはまだ未知数。
可能性がいっぱいあるはず。
これからも、次に何がでるのか、ドキドキが止まらない彼らでいて欲しいと思います。
14日の夢から覚めない私がいます。